青柳菜摘《亡船記》レクチャーパフォーマンスバージョン Natsumi Aoyagi “Logbook of a Sea Goddess” Lecture Performance Version (2026) Performance

青柳菜摘《亡船記》レクチャーパフォーマンスバージョンNatsumi Aoyagi "Logbook of a Sea Goddess" Lecture Performance Version(2026) Performance 山口情報芸術センター[YCAM]での上演風景 《亡船記》は、2022年に十和田市現代美術館周辺で発表された、都市空間を回遊しながら鑑賞する作品です。中国発祥の航海の女神・媽祖を起点に、海を越えて伝播する信仰や船が時を経ることで変容していくすがたを手がかりに、複数の地点に映像や物語が散在する構成で展開されました。再現の難しい本作を、本発表ではレクチャーパフォーマンスとして再構成します。資料や映像、語りを往還しながら、世界各地に静かに佇む媽祖や航海の歴史、船の名称や物語を辿り、分散していた断片を一つの時間に束ね直します。船とともに移動する人間や動物、貨物、記憶と言語が重なり合い、海を越えて連なっていく想像上の航海を、現在の場に呼び戻す試みです。海は領地や国家、思想を隔てるのではなく、水際として繋ぎ続けているのではないかということを、「在らざる船…

青柳菜摘《とうめいなカギ》 Natsumi Aoyagi “The Transparent Key” (2025) Poem, Book, Image

青柳菜摘《とうめいなカギ》Natsumi Aoyagi "The Transparent Key"(2025) Poem, Book, Image noir kei ninomiya SS2026のショーで、長谷川白紙さんに声を操作されながら、書き下ろした詩「とうめいなカギ」をランウェイの端で読みました。 とうめいなカギ/海サンゴ/サンゴにくっついて星の砂になる有孔虫の名前が、まだ名前になる前かもしれないくらいゆっくり読むところから始まり終わっていく、 幻みたいな一瞬でした。後日、同題の本を作成。 At the noir kei ninomiya SS2026 show, with her voice manipulated by Hakushi Hasegawa, Natsumi Aoyagi read her newly written poem "Tōmei na Kagi (The Transparent Key)" from the edge of the runway. The poem begins and ends with a…

青柳菜摘《関係名デモンストレーション》Natsumi Aoyagi “Language for Our Relation: A Demonstration” (2025)

青柳菜摘《関係名デモンストレーション》Natsumi Aoyagi "Language for Our Relation: A Demonstration" (2025) Three-channel video(2 mointors and 1 tablet), color, sound, 5min., with dismantled wedding cushions photo by Minji Yi 日本において、身分を証明する戸籍制度は本質的には「個人」の登録ではなく、「家」を示すものである。「戸籍」をとりまく制度の変遷や人の存在定義を俯瞰するなかで、関係性それ自体にことばを与える「関係名」という制度を提示してみたい。それは、人間が「個人」として生きることと、生きものの生が差を生むことなく存在しうる考え方の一端になるかもしれない。関係と関係と関係がことばを生み続けていく。 In Japan, the koseki (family registry) system, which serves to certify identity, is not fundam…

青柳菜摘《NNC ー きょうの出来事β》Natsumi Aoyagi “NNC ― The β Situation Today”(2025)

青柳菜摘《NNC ー きょうの出来事β》Natsumi Aoyagi "NNC ― The β Situation Today"(2025) ※NNC=News NUSHI Cultural regions(ニュース ぬし カルチュラル・リージョンズ) 本作では、「海神・龍神」にまつわる物語をリサーチし、1953年に本放送を開始したテレビをはじめとする「映像での報道」の原初を探ることで、「ゴジラ」が1954年からいままで世界に咆哮を轟かせながら、映像というメディアを介して伝播してきた、その神話的な存在感に迫る。 戦争や災害を、より身近な情報として知り得るわたしたちは、それが単なる情報ではなく身に差し迫る「現在」であると感じ始めている。これまで諸所に出現してきたゴジラは、時代に即したバッドでビッグなやつ*として新しい話題を、ゴジラ自身が巻き起こしてきた。今の時代に現れる「新しい」ゴジラは、ゴジラ自身ではなく、むしろ変わり始めている現在の「わたしたち」の見方によって作り出されるのではないか。 テレビも見なくなった人々にとって、ビッグな脅威は手のひらの小さなスマホで見る…

青柳菜摘《彼女の権利——フランケンシュタインによるトルコ人,あるいは現代のプロメテウス》パフォーマンスバージョン Natsumi Aoyagi “Her Rights: The Turk of Frankenstein; or, The Modern Prometheus” Performance Version (2025) Performance

青柳菜摘《彼女の権利——フランケンシュタインによるトルコ人,あるいは現代のプロメテウス》パフォーマンスバージョンNatsumi Aoyagi "Her Rights: The Turk of Frankenstein; or, The Modern Prometheus" Performance Version(2025) Performance 第36回サンパウロビエンナーレ財団「すべての旅人が道を歩くわけではない-ヒューマニティの実践」にて、4/14(月)のプログラム内で青柳菜摘が《彼女の権利——フランケンシュタインによるトルコ人,あるいは現代のプロメテウス》パフォーマンスバージョンを上演しました。スマートスピーカーAlexaとのバイリンガルでの詩の朗読です。 At the 36th São Paulo Biennial Foundation program "Not All Who Wander Are Lost — Practices of Humanity," Natsumi Aoyagi performed the performa…

佐藤朋子 + 青柳菜摘 《往復朗読 2020》 Tomoko Sato + Natsumi Aoyagi “A Circle of Reading 2020” (2024)

佐藤朋子 + 青柳菜摘 《往復朗読 2020》Tomoko Sato + Natsumi Aoyagi "A Circle of Reading 2020"(2024) Book 日めくりカレンダー形式アーティストブック『往復朗読 2020』 『往復朗読 2020』 は、青柳菜摘と佐藤朋子によるプロジェクト〈往復朗読〉より、2020年の記録をまとめた、日めくりカレンダー形式のアーティストブックです。2020年4月、緊急事態宣言直後に始まった〈往復朗読〉は、離れた場所にいる二人が、その日ごとに選んだ物語やテキストを読み合い、Twitter(現X)/Periscopeを通してライブ配信を行う試みでした。本書では、当時の記録を「日付」という時間軸に沿って再構成し、声の往復とともに過ぎていった2020年の日々を、あらためて読み返すことを試みています。 |本書の特徴・2020年4月20日から12月31日までの記録を再構成・声の往復を「日付」で読む、日めくりカレンダー形式・各日の朗読テキストの書誌情報を収録・当日の時事ニュース・天気などの背景情報を併記・記録映像にアクセスでき…

青柳菜摘《母の母の母の日記》 Natsumi Aoyagi “Diary of a Mom’s Mom’s Mom” (2024)

青柳菜摘《母の母の母の日記》Natsumi Aoyagi "Diary of a Mom’s Mom’s Mom"(2024) photo by Chiharu Saito 日本で暮らすベトナムの方に、ベトナムの歌の話を聞くことから作られた、静かで私的な詩「母の母の母の日」が、100年前のベトナムの景色と、現在の久高島の景色を撮った映像とともに、街の風景に漂い溶け込んでいきます。すべての人々が持つ家族の歴史やルーツ、その当たり前の重みが、公共の場で行き交う人々の無意識に投げかけられる瞬間です。 A quiet and personal poem titled Diary of a Mom’s Mom’s Mom, created from conversations with Vietnamese people living in Japan about Vietnamese songs, drifts and blends into the cityscape alongside footage of Vietnam from 100 years ago and…

米澤柊 + 青柳菜摘《水の星、見るための連詩》 Shu Yonezawa + Natsumi Aoyagi “Planet Water: A Linked Poem for Seeing” (2024)

米澤柊 + 青柳菜摘《水の星、見るための連詩》Shu Yonezawa + Natsumi Aoyagi "Planet Water: A Linked Poem for Seeing"(2024) 米澤柊と青柳菜摘による、シングルチャンネルの映像作品。詩と、イメージの双方を共に作るという拡張した連詩の試み。 A single-channel video work by Shū Yonezawa and Natsumi Aoyagi. An expanded experiment in linked poetry, in which both poem and image are created together.