青柳菜摘+細井美裕《新地登記簿》Natsumi Aoyagi + Miyu Hosoi “Land Registry”(2024)
青柳菜摘+細井美裕《新地登記簿》Natsumi Aoyagi + Miyu Hosoi "Land Registry"(2024) photo by Keizo Kioku 1000年前の東京湾人工島(埋立地)の景色は残っているか? まだ東京とも、江戸とも呼ばれる前、1000年前の「人工島(埋立地)」にはどのような景色があっただろうか。家康の江戸入府から、人口増大と家庭ごみ処分のため約430年前に始まった埋め立ては、元号が令和に変わった今もなお続いている。 岡本太郎の「いこい島」(1957年)を皮切りに、東京湾には人工島を作るプロポーザルが続々と出されることになる。映画『AKIRA』(1988年)の「ネオ東京」は加納久朗が構想した、千葉県の山を原爆で爆破し東京湾を埋め立てるネオ・トウキョウプラン(1959年)を彷彿とさせ、筒井康隆はゴミの島から放射能汚染によってうまれた『かいじゅうゴミイ』(1977年)を描く。 このように、埋め立てにより、想像力とともに驚くべき変化を遂げてきた東京湾人工島の、埋め立てられるはるか前である1000年前に立ち戻ってみたい。現代にしか生…