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「家の友のための暦物語」は、2つの暦物語を受けて制作している作品です。14篇の物語を書き、物語のタイトル末尾に、それぞれ背景を持つ年代を付けました。物語は冊子になるのではなく、朗読され、風景と共なる映像として鑑賞することになります。
ヘーベルは19世紀に「ライン地方の家の友」という庶民のための暦を編集し、遠い歴史的な出来事や、庶民の日常生活を描く物語を添えました。物語には「家の友」が出てくるが、彼は誰とも話さず、どこかに立ち、観察をしています。20世紀になって、暦物語という形式にならってブレヒトは「暦物語」を発行しました。この中にも「コイナーさん」として、世の中の偏屈な人物の物語が何篇か描かれています。
ヘーベル やブレヒトがその時代においての暦物語、そして家の友やコイナー(Keuner)さんを登場させたように、現代の暦物語を立ち表せます。
出演:玄宇民、カニエ・ナハ、堂端徹